自由に遊ぶ幼児に”運動教室”が必要な理由~研究でわかってきた、“運動能力”の育て方~
「小さいうちは運動塾に通わずとも、自由に遊ばせておけば、自然と運動能力が育つのでは?」
そう考える保護者の方は多いかもしれません。
もちろん、自由に遊ぶ時間は子どもの成長にとってとても大切です。走る、登る、跳ぶ、友達と関わる、自分で遊びを考える。こうした経験は、体だけでなく、心や社会性の発達にもつながります。
しかし近年の研究では、幼児期の運動能力を伸ばすうえで、 「自由に遊ぶだけ」では経験する動きが偏る可能性があることもわかってきています。
大切なのは、子どもにとっては楽しい“遊び”でありながら、その中に「視る」「走る」「投げる」「捕る」「バランスをとる」「リズムよく動く」といった基本的な動きを意図的に組み込み、大人が指導する設計を作ることです。 要するに、幼児期に運動能力を育むには「設計された遊び」が必要なのです。
今回は、幼児期の運動能力と「設計された遊び」の重要性について、研究結果をもとにわかりやすく解説します。
遊びは、子どもにとって必要な時間
まず前提として、遊びは決して悪いものではありません。
子どもは遊びの中で、自分の体を試します。
「どこまで跳べるかな」
「この段差を登れるかな」
「友達と追いかけっこをしてみよう」
こうした経験は、子どもの主体性や挑戦する気持ちを育てます。
また、自由遊びには決まった正解がありません。子ども自身が遊び方を考え、試し、失敗し、また工夫する。この過程は、幼児期にとても重要です。
そのため、この記事で伝えたいことは「遊びは意味がない」ということではありません。むしろ、遊びは子どもの発達に欠かせない大切な時間です。
ただし、運動能力を育てるという視点で見ると、遊びだけでは十分ではない可能性があります。
自由遊びだけでは、動きの経験が偏ることがある
一般的に使われている「運動神経」という言葉は、実はとても広い意味を持っています。
運動神経がよい子というと、足が速い子をイメージするかもしれません。しかし実際には、走る力だけでなく、跳ぶ、投げる、捕る、バランスをとる、リズムに合わせて動く、素早く反応するなど、さまざまな力が関係しています。
研究では、こうした基本的な動きは「基本的運動スキル」と呼ばれます。難しく聞こえますが、簡単に言えば、いろいろなスポーツや運動の土台になる動きのことです。
ここで問題になるのが、自由遊びでは経験する動きが偏りやすいことです。
たとえば、公園で走り回ることが好きな子は、走る経験はたくさん積めます。しかし、ボールを投げる、捕る、片足でバランスをとる、リズムに合わせて動く、といった経験は少ないかもしれません。
逆に、遊具遊びが好きな子は登る・ぶら下がる動きは多くても、スピードを出して走る、方向転換する、ボールを扱う経験は少ない場合があります。
2024年に発表された論文では、3〜6歳の健康な幼児を対象に、「運動発達を目的としたトレーニング」と、自由遊びまたは通常の体育を比較しています。その結果、運動発達目的としたトレーニングは、走るなどの移動する力、投げるなどの物を操作する力、粗大運動全体を大きく改善したと報告されています。ここでいう粗大運動とは、走る・跳ぶ・投げる・捕るなど、体全体を使う大きな動きのことです。(1)
特に注目したいのは、「運動発達を目的としたトレーニング」の比較対象が「何もしない子ども」ではなく、自由遊びや通常の体育を行っている子どもだった点です。つまり、単に「体を動かしていればよい」のではなく、どんな動きを、どのように経験するかが重要だと考えられます。
最適解は「構造化された遊び」
では、幼児期には大人が細かく指導して、練習メニューをこなさせればよいのでしょうか。
答えは、そう単純ではありません。
子どもにとって大切なのは、「やらされる練習」ではなく、「楽しいからやってみたい」と思える経験です。幼児期の運動では、楽しさがなければ継続しにくく、動きの質も高まりにくくなります。
近年の研究でも、遊びと専門的なスポーツ指導のどちらか一方が絶対に優れている、というよりも、遊びの中に狙いを持たせることの重要性が示されています。
Chenらの2024年の研究結果では、構造化された運動プログラム(大人の指導つきの運動)と自由な遊び(子どもだけでの遊び)で、走る・跳ぶといった移動系のスキルでは、構造化された運動プログラムの方が効果が大きいと報告されています。(2)
また、Liuらの2025年の研究結果では、基本的運動スキルの改善には、遊びの中に目的や工夫があることが重要としています。(3)
つまり、最適解は「自由遊びか、運動指導か」の二択ではありません。
子どもにとっては遊び。
でも、指導者側では「今日はバランス」「今日はジャンプ」「今日は視る力」「今日はリズム」といった狙いがある。このような、構造化された遊びこそ、幼児期の運動能力を育てるうえで重要だと考えられます。
アローズジムキッズのプログラムは、どのように構造化されているか
では、「構造化された遊び」とはどのようなものなのでしょうか。
アローズジムキッズでは、子どもたちに「練習をさせる」のではなく、楽しい遊びの中で、運動の土台となる力をバランスよく経験できるようにプログラムを設計しています。
中心になるのは、「視る・走る・バランス・跳ぶ・リズム」の五大基礎体力です。
五大基礎体力は、文部科学省が定める幼児期に必要な「走る跳ぶなどの移動する動き」「バランスを取る動き」「投げるなどの用具を操作する動き」にアローズジム独自の「視る」を加えた、「視る、走る、バランス、跳ぶ、リズム」の5つです(4)。
上記の五大基礎体力は将来の運動の土台となる基礎体力で、子どもによっては「走る」動きはできていても、「視る」ができないかもしれません。「バランス」が得意でも「走る」動きができなければ将来のスポーツの選択肢は狭まってしまうでしょう。
アローズジムキッズでは、こうした動きを一つひとつ切り分け、子どもが楽しめるトレーニングに変換します。子どもにとっては遊びでも、指導者側では「どの動きを伸ばすための遊びなのか」を毎日明確にしています。さらに、月に一回のフィールドテストを通して、子どもの成長を五大基礎体力別に見える化していきます。
「なんとなく良さそうなトレーニングをした」「トレーニングが楽しかった」だけではなく、今どの動きが得意で、どの動きに課題があるのかを確認しながら、次の運動につなげていきます。
アローズジムキッズの詳しい内容や、実際のトレーニングの流れは以下のページでご覧いただけます。
まとめ:遊びは大切。でも、それだけでは足りない
遊びは、子どもの成長にとって大切な時間です。しかし、自由に遊ばせるだけでは、経験する動きが偏ることがあります。
幼児期に大切なのは、視る、走る、バランス、跳ぶ、リズムなどの基礎運動を楽しい遊びの中でバランスよく経験することです。つまり、運動能力を効率的に伸ばしたければ、幼児期から「運動教室」は必要なのです。
アローズジムキッズでは、子どもたちが楽しみながら、運動の土台となる力を確実に育てられるように、プログラムを設計しています。
「うちの子の運動能力を伸ばしたい」「楽しく体を動かしながら、成長も見えるようにしたい」
そう感じている方は、ぜひ一度アローズジムキッズの無料体験にお越しください。
お子さまの今の得意・苦手を一緒に確認しながら、これからの成長につながる運動をサポートしていきます。